今年6月の英検リニューアルに伴い、「2級」にも英作文が入ってきました。

「1級」「準1級」「2級」の3つは、どれも英作文の問題スタイルはよく似ています。

3つに共通して考えていくことができるポイントがたくさんありますので、まとめて確認してみましょう。

 

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★これまでの記事は以下を参照ください。
英検の「英作文(ライティング)」に向けた学習方法(1)
英検の「英作文(ライティング)」に向けた学習方法(2)
英検の「英作文(ライティング)」に向けた学習方法(3)
英検の「英作文(ライティング)」に向けた学習方法(4)

前回、1つの文の中に入れる「節(S+V)」の数は「最大で3つまで」にしましょうと書きました。

1つの文の中に「S+V」のかたまりが「4つ以上」入り込んでしまうと、高い確率で「悪文」となってしまい、読み手に意味が伝わりにくくなります。

自分自身も、ややこしい文を書くことになるため、余計に時間をかけてしまうことでしょう。

スピーディーに英文を書いていかなくてはならない英検の試験では、なるべく1つの文の中には「3つまで」の節を入れるように意識してみましょう。

 

さて、単文、重文、複文をバランス良く織り交ぜることに意識が向いたならば、今度は「名詞」の扱いに関して注意してみましょう。

英文を書くとなれば、当然「名詞」を使わなくてはなりません。

「名詞」は「主語」「補語」「動詞の目的語」「前置詞の目的語」となるのが基本です。

「補語」や「目的語」がなんなのかが分からない人は、基本の文法からやり直すことを強くおすすめします。

これが分からないままでは、おそらくきちんとした英文を書くことは困難です。

 

名詞の基本の働きを理解したら、今度は「名詞」の文中での取り扱い方を確認しましょう。

「名詞」には「可算名詞」と「不可算名詞」の2通りがあります。

同じ1つの名詞が、文の中での働きや意味によって、ある時は「可算名詞」となったり、またある時は「不可算名詞」となったりする、ということもあります。

いずれにせよ、「自分が今から書こうとしている文」の中で、その名詞が「可算名詞」なのか「不可算名詞」なのかをきちんと確認しましょう。

そして、「可算名詞」と「不可算名詞」のどちらであるかを確認したら、今度は、文の中でその名詞が「単数」と「複数」のどちらの扱いとなるべきかを考えてみます。

「不可算名詞」の場合には、「数えることができない」のですから、当然「複数形」というものにはなりません。

つまり、「不可算名詞」は、文法的には「複数」の扱いとはなりませんので、消去法的に「単数」として扱われます。

ここまでのことを確認したら、今度は、その名詞が、文脈上「初登場のもの」であるのか、あるいは「既に文脈の中で出てきたもの」であるのか、ということを確認しましょう。

このことによって、「a」や「the」などの冠詞をつけるべきなのか、あるいは「some」や「many」などの数量形容詞をつけるべきなのか、はたまた「his」や「this」などの代名詞をつけるべきなのか、それとも「名詞の前には何もつけない」のか、ということが決まってきます。

「名詞」の扱い、と聞くと日本人の多くが「a」と「the」のどちらをつけるか、という観点だけで考えようとしてしまいます。

しかし、「a」と「the」の2つだけで考えることは無理があります。

そうではなく、「可算名詞or不可算名詞」を最初に考え、次に「単数or複数」を考え、最後に「文脈上特定されている名詞or特定されていない名詞」について考えるのです。

これらを考えていった先に、「名詞の前に何かをつけるべきかどうか」というところが見えてくるのです。

「a」や「the」は、名詞の前につけるもののうちの「ほんの一部」にすぎないということをよく理解しておくと良いでしょう。

 

<続く>

 


 

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